Mの法則 距離変更ショック
距離変更には延長と短縮があり、そして「距離を変更しないショック」という意味での同距離も、広義の距離変更ショックに含まれる。
短縮は、長い距離の辛さから、短い距離の肉体的負担の軽減をその基礎とするが、短縮向きの馬は、さらに2つの分類ができる。
1つめは、気性がきついタイプ(S系)。
気持ちをコントロールするには、掛かりやすい長い距離より短い距離の方がいいわけだ。
ただし、単に短い距離なら良いというものではなく、2戦続けて短い距離だときつい性格の馬は結局気持ちが空回りしてしまう。
その為、短縮で短い距離に行くことにより、一時的にそのレースだけ、馬に集中力を与える方がより良いのだ(Sの度合いが弱い馬なら、2走前に短縮を掛けた方が効果的な場合もある)。
2つめは、量不足を補うケース。
体力のない馬に、短縮で最後まで気持ちを持続させるという方法論になる。
延長は、長い距離で前走より緩く流れるのを好む馬に有効(L系)になる。
また、延長と短縮の両方を好む馬もいる。
これは、常にレースの流れに刺激があった方がいいタイプに多く存在する。
ただ距離変更ショックは、それ自体激しいショックだから、馬に負担が掛かる。このショックの多用は、マイナスになりこそすれ、プラスにはならないので注意が必要。
Mの法則 位置取りショック
ショック療法の一つで、前走と違う位置取り(脚質)を取ることで、馬を刺激し、激走させる方法論。
Mの法則の基礎的位置取りショックとして、まず「逃げられなかった逃げ馬」がある。
これは、前走逃げられないで馬群に揉まれた馬が、今回逃げると気分良く走れるという性質を利用したもの。
つまり、逃げ馬が揉まれる体験をした後に逃げることで、「厳しい」→「楽」というショック療法の基本が実現されるという方法論だ。
前走逃げてしまった逃げ馬と、逃げられなかった逃げ馬では、激走率、回収率がまったく違う。
これを成功させるには距離変更ショックを加えてやるとよりよい。
つまり、「延長」などで前走より流れを緩くしてやり、楽に逃げさせてやるわけだ。
逆に、差し馬に前走先行させてあげて、次走で差させるというのも代表的な位置取りショック。
特に効き目があるのが、「必然の位置取りショック」と呼ばれるもの。
これは距離短縮などで前走より流れを激しくさせてあげて、自然に差しに回らせる方法。M3タイプのS系に最も有効なショックになる。
Mの法則 競馬予想法2
ショック療法とは、馬に刺激を与え、一時的に心身を活性化させて激走させる方法論。調教師が意識的に行うものと、無意識にショックが掛かるものがあり、後者の方が多い。
なかでも代表的なものが、「距離変更ショック」。
次に前走でダートを走らせてから、今回芝を走らせる「ダートから芝」や、逆に芝からダートに向かわせる「芝からダート」。
一般的に「芝からダート」の方が人気になるが、馬の体験からすると、芝の方が摩擦が無く心身に楽に流れるのに対し、ダートは砂が飛び散り辛く感じる。
したがって、「ダートから芝」のショックの方が激走率は高くなる。ショック療法というのは、前走が辛く、今回が楽でなければならないのだ。
これが「厳しい」→「楽」のショック療法の基礎的考え方である。
またダートからの転戦は力の要る重馬場などの方が決まりやすいと考えている人間は多いが、馬のタイプによっては、逆のケースもある。
小倉などの小回り平坦の超高速馬場の方が、むしろダートの平均して速いラップで揉まれた意味が出るタイプ(M3のSL系)もいるのだ。
Mの法則 競馬予想法
Mの法則では「ストレス」という考え方を特に重視している。
馬は、外部からの刺激に敏感で、ストレスも現代人以上に蓄積されている。ストレスの蓄積度合いを知ることは馬券に大きく影響し、勝敗を分けるポイントになる。
レース中にも馬は様々なストレスを受ける。
たとえば密集した馬群を無理矢理に割ったりすると、ほとんどの馬は次走ストレスで動けなくなる。
馬群を割るという行為は、馬には苦痛以外の何ものでもないのである。そのストレスの蓄積度合いは計り知れない。
だからもし狙うのなら、ストレスで凡走したその次だ。

